成長著しい中国は、アジア地域の新たな戦略拠点 中国語を話せる日本人こそ、未来を担う人材に

通訳を介さず中国語でコミュニケーションできる日本人こそ、
中国ビジネス戦略の鍵を握る存在

――御社のビジネス展開における中国のポジショニングについてお聞かせください。

当社はASEAN地域に投資を行なう企業として、1981年に創業しました。中華圏においては香港、台湾に拠点を置き、2006年には上海、北京に現地法人を設立。2011年からは、国内においても中国事業部を新設しています。その背景には、中国のめざましい経済成長があります。日本国内でのマーケットが縮小傾向にある一方、中国は飛躍的な発展を遂げています。例えば、日本国内における昨年の上場社数は10数社にすぎませんが、中国では100を超える企業が創業板(中国版ナスダック)に上場しました。そこで当社でも中国でのビジネスをさらに拡大すべく新戦略を展開し、その一環として今年4月には瀋陽に新たな拠点を設けました。当社は日本企業にも投資し、日本国内に広いネットワークを有しています。日本のビジネス動向については、かなりの情報を持っています。この強みを生かすため、ローカルスタッフを雇うのではなく日本人社員を着任させました。通訳を介さず中国語でコミュニケーションできる日本人社員こそ、ビジネスをスムーズに展開できる人材だと考えています。

短期間で確かな語学力を身につけるため
マンツーマン、複数講師、現地での一環教育が受けられる学校を選択

――TLI日本中国語センター(以下TLI)を選んだ理由をお聞かせください。

まず10校を超える候補を挙げ、その中からホームページや資料などを比較検討していきました。語学学校は数多くありますが、当社の場合、瀋陽への赴任まで約1ヶ月しかなかったので、短期でもしっかりとした語学力を身につけられることを重視。そこで多くのビジネスマンに支持され、確かなメソッドで中国語を学べるTLIを選びました。「聞く」「話す」「会話する」を重視しているため、現地で役立つ語学力が養えると感じましたね。マンツーマン形式のレッスンで他の生徒さんに時間を取られず短時間で効率よく学べる点も利点。また、中国にもTLIの系列学校があるため現地に行ってから継続学習できるのも魅力でした。実際、授業では複数の講師陣にきめ細かく発音をチェックしていただけたため、本人も自信がついたようです。赴任後はTLIで学んだ中国語を活かし、日本と中国の架け橋として活躍してくれることを期待しています。

受講生の声

「発音」にテーマを絞って学習
マンツーマン形式だから、発音の不安も解消

――TLIに通うまで、中国語を学んだ経験はあったのでしょうか?

大学時代に3ヶ月間中国を旅したことはありましたが、正式に学んだことはなく数字や食事に関する単語を覚えた程度でした。もちろん当時は発音もあまり通じず、文法にいたっては一切わからないまま。今回、新たに設立された中国・瀋陽支社のマネージャーとして、2011年4月より現地へ赴任することになり、一から中国語を学ぶことになりました。約1ヶ月受講しました。

――TLIでのレッスンを受けた感想をお聞かせください。

中国語では、発音が何よりも重要視されます。赴任まで時間もなかったので、私の場合、「発音」を重視して授業を受けました。実はパソコンや教材を使って独学でも学ぼうとしたのですが、発音となるとやはり講師の方がいないと通じるか通じないかの判断はできません。授業では発音を逐一チェックしてもらえるので、微妙な違いもわかります。また、複数の講師から授業を受けるので、さまざまな地域の発音にも慣れることができます。授業では、口の開き方や舌の位置など「こうやって発音すればいいのか!」と目からウロコが落ちることばかり。マンツーマンですから他の生徒に気兼ねすることなく発音の練習を繰り返すこともできました。レッスンの最後にもう一度不安な発音を確認するなど、自分のペースで学べるのがありがたかったですね。

1ヶ月の受講期間で聞く力も話す力も向上
現地のネイティブスピーカーも認める発音に

――受講期間は約1ヶ月間でしたが、どのように時間を捻出し、効率よく学んだのでしょうか。

就業時間前後や土日を利用して、TLIに通いました。1ヶ月間で、約80時間ものレッスンを受けましたね。毎日3時間程度の授業を受け、さらに往復の通勤3時間はテキストに付属のCDで中国語を聞いたり、授業で学んだ単語をひたすら覚えたりしていました。大変そうに聞こえるかもしれませんが、1日の1/3を中国語学習に費やしているため定着率がよく、スキルアップしていく実感が得られるので楽しいんですよ。数ヶ月かけて学習するのではなく、「1ヶ月しかない!」という緊張感を持って集中的に学んだので効率的に習得できたと思います。

――現在は中国の支社に赴任されていますが、TLIでのレッスンは役立っていますか?

まだ、現地の人同士の長い文章を理解するのは難しいですが、そのなかでも知っている単語は、耳に入ってくるようになり、短くて簡単な内容であれば、少し理解できるようになりました。TLIのテキストに載っていた単語は実用的で上下巻のテキストをしっかり覚えれば、簡単な内容は理解できようになると思いましたので、テキストとCDを現地に持っていき、空いた時間はできる限り繰り返し聞くようにしています。

中国に進出する日本企業は多数
ビジネスチャンスをつかむには語学力が必須

――今後は、学んだ中国語をどのように活かしていきたいですか?

瀋陽に赴任して日が浅く、また、一緒に仕事をしている中国人の多くは日本語を話せる方が多いので、日本語でやり取りすることが多いのですが、今後は、そうでない方々とコミュニケーションを取ることが多くなると思います。
当然、通訳を介しての会話にはなりますが、やはりそれだけでは対等なコミュニケーションにならず、扱いも「お客さん」という感じになってしまいますので、中国語の勉強を継続して、通訳の力を借りながらでも直接のコミュニケーションがとれるように早くなりたいですので、時間が許せば現地のTLI系列校にも通えればと思います。
中国は日本の隣にある最も大きな国。語学力を持ち、そのような中国を言葉の垣根なく動き回れるようになればビジネスチャンスも広がりますし、自分自身の世界が広がると思います。また、当社の中国ビジネスを拡大していくためにも、後に続く社員の中国赴任意欲が高まるような形を作りたいですね。