2018 12 / 13
~その133~ 過去も矛盾も直感も
人間の「無意識」とは自分で意識できる範囲外の話ですね。
自分という「意識」できる媒体の他に、もう一人自分がいて
「無意識」を担当しているといったイメージでしょうか。
この無意識はとても頼りになりますが、お人よしで大変厄介です。
自分にとって「良かれ」ということを多々やってくれますが、「良かれ」は
真実や事実とは違うことも多々あるからです。
~過去~
過去の記憶は正しいと信じ込んでいますが、人間の防衛本能上では
辛いことは薄れていくように無意識にコントロールされています。
過去に起きたことはそのまま記憶に真実として残っていません。
「無意識」が都合よく整理して、過去の記憶して残してくれています。
~矛盾~
自分の認識に矛盾点が見つかると、人は気持ち悪くて何とか合理的な
関係性を見つけ出そうとします。
過去の記憶や経験の引き出しから「無意識」が都合のよい情報を
整理して、矛盾を合理化しようとしてくれます。
~直感~
直感とは自分の思い浮かんだ情報のみで物事を判断することです。
思いう浮かぶ情報も「無意識」によって選定されたものです。わざわざ
判断根拠の無い情報を「無意識」は選び出しません。
どうでしょうか?
「無意識」をコントロールできれば良いですが、コントロールできる範囲内の「意識」
に彼はいません。皮肉ですが、コントロールできないから「無意識」なのです。
厄介者の「無意識」ですが、彼がいなくなると人は常に意識が必要となります。
極端な言い方ですと
・「空気が存在する」という意識
・「心臓が動いている」という意識
・「右手が動く」という意識 など
全てが自分の意識の範囲内で行なわなければいけません。
・・・はっきり言って無理ですね。
疲弊してしまうレベルでは済みません。
・都合のよい過去も
・合理化された矛盾も
・自信満々の直感も
無意識が手を加えてくれています。
彼は敵ではありません。ですが信頼しすぎてもいけません。
人が認めたくないところ、面倒で簡素化したいと考えている所、考えると苦しい所、
彼はそんな所で一生懸命頑張ってくれているのかもしれません。
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