
リーダーシップ
2025年3月5日
カテゴリー:コラム
リーダーには2つの『在り方:機能』があり、その2つを理解し活用して組織をマネジメントしていく必要があります。この2つの『在り方:機能』は相反するように見えますが、どちらも重要であり同時に遂行していかなければなりません。
1.リーダーの在り方:機能
(1)目標達成機能
集団が掲げる目的の達成、またはそれに関連する課題を解決する機能。
リーダーは目標達成に向けて計画を立案し、立案した計画を実行するために指示を出します。指示には規則遵守の徹底、期限設定が含まれます。
(2)集団維持機能
集団を維持する機能。
リーダーはメンバー間の葛藤や緊張を緩和し、自主性を促します。その際にはメンバー個々の尊厳を重んじ、メンバー間の相互依存関係を促進します。
2.リーダーが持つパワーの源泉
パワーとは人や組織の行動に影響をあたえる要因のことです。リーダーは5種類のパワーを保有しています。そのパワーは『ポジションパワー』と『パーソナルパワー』の2通りに分かれます。
『ポジションパワー』とは組織から与えられる権限のことで、ポジション(地位)が変わった瞬間に失われます。『パーソナルパワー』とはポジション(地位)に関わらず発揮可能な力のことで、自分自身の努力によって磨くことが可能です。
現在、時代の変化により『ポジションパワー』の影響力は低下し、『パーソナルパワー』の影響力が増しています。そのためリーダーは『パーソナルパワー』を磨くことが求められています。
(1)ポジションパワー【強制力】:目標が未達の場合、減給や降格などの懲罰を与える権限。
部下は上司に逆らうと痛い目に合うことを認識しているため従う。
(2)ポジションパワー【報酬力】:目標を達成すれば、昇給や昇格などの褒美を与える権限。
部下は上司に従順であるほうが得をすることを認識しているために従う。
(3)ポジションパワー【正当権力】:組織上与えられた権限。
部下は組織のルールに則って上司という立場の人に従う。
(4)パーソナルパワー【専門力】:業務経験や専門性を有することによって生まれる力。部下は専門的な力量を認めている人に従う。
(5)パーソナルパワー【同一視力】:個人的な特性を備えることが生まれる力。
部下は人間的魅力に惹かれている人に従う。
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