
アンコンシャスバイアス
2025年3月17日
カテゴリー:コラム
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)は、私たちが意識的に選んでいるわけでないにもかかわらず、取る行動や判断が周囲に影響を与える先入観や偏見のことを指します。
これは人間の認知プロセスに深く根付いており、長く脈々と築かれたステレオタイプや社会的な背景に基づいて形成されます。
1.アンコンシャスバイアスが起こる背景
(1)脳の働き:大脳は膨大な情報を処理するために、直感的な反応や蓄積したカテゴリー情報を用います。これは、判断を迅速に行うための防衛機能ですが、結果としてバイアスが生じることがあります。
(2)文化や環境:私たちの育った環境や社会的背景、メディアからの影響などが、無意識のうちに偏見を形成する要因となります。
(3)社会的アイデンティティ:性別、人種、年齢、職務経験などの属性によって、自分や他人を評価する際に無意識的な偏見が現れることがあります。
2.アンコンシャスバイアスを起こさないための職場づくり
(1)意識の向上:従業員や管理職に対して、アンコンシャスバイアスについてのトレーニングを行い、意識を高めることが重要です。自分自身のバイアスを認識することが第一歩です。
(2)多様性を尊重:多様なバックグラウンドを持つ人材を採用し、チーム内の意見が多様性を包摂するよう努力することが、バイアスの軽減に繋がります。
(3)公平な評価基準:評価や昇進の基準を明確にし、個々の貢献や成果に基づく制度を導入することで、無意識の偏見が行動に現れるのを抑制します。
(4)フィードバック文化:透明性のあるフィードバックを促進し、バイアスが生じている可能性がある場合には、自分自身や他者について考え直す機会を奨励します。
3.アンコンシャスバイアスが発生する可能性のあるシーン
(1)採用面接:候補者の経歴や見た目、話し方から無意識に評価を下すことが多く、自分の価値観が強調される傾向が発生する可能性があります。
(2)昇進や評価:部下のパフォーマンスを評価する際、性別や年齢やバックグラウンドによって無意識に偏見が入り、評価が不公平になる場合があります。
(3)日常のコミュニケーション:チームミーティングやプロジェクトの進行中にも、特定のメンバーの意見が軽視されることがあり、それが彼らの発言や参加意欲に影響を与える可能性があります。
(4)問題解決や意思決定:複雑な問題に対し、メンバーの出身やプロフィールを基に前提条件に検討し、その結果偏った結論に導かれる可能性があります。
4.結論
アンコンシャスバイアスを理解し、これを管理することは、より公正で生産性の高い職場を実現するために不可欠です。管理職の皆さんがこの問題に取り組むことで、より包括的で協力的な職場環境を作る一歩となります。
そのように考えるご担当者様、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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