報連相は仕事の基本です。
報連相(ほうれんそう)とは以下のことです。
報・・・報告する
連・・・連絡する
相・・・相談する
正しい報連相が定着すると、上司と部下との関係が改善するだけでなく職場全体の情報共有が活発になり、組織全体の活性化につながります。
1.報連相と職場におけるコミュニケーション
報連相(報告・相談・連絡)と職場におけるコミュニケーションは密接に関係しています。有効な報連相が良好な人間関係を構築し、良好な人間関係を構築すると適切な報連相が可能になるのです。
さらに報連相の活性化は、仕事の質を高め、効率を上げることに直結し、働き方改革を促進するためにも重要な要素であると言えます。
それは『指示を出す時』『ほめる時』『指導・注意をする時』です。
この3つの行動におけるポイントをしっかりと押さえておけば部下・後輩との信頼関係が構築でき、
スムーズに育成・教育することが可能となります。
そのためには以下の4つがポイントです。
報連相=ビジネスコミュニケーションの基本
「報告」+「連絡」+「相談」+「上司等から正確に指示を受ける」
報連相が出来ている組織は以下の行為が活発に行われていることがわかっています。
- (1)目的・方針の共有
- (2)正確な情報の共有
- (3)ノウハウの共有
- (4)メンバーの相互理解
- (5)メンバーの役割確認
2.「報連相」+「指示を受ける」のポイント
報連相と上司から正確に指示を受けるためのポイントを理解し、自分自身の質を高めましょう。
(1)報告:与えられた仕事の結果や経過を知らせること
- ・簡潔に伝えることを心がける
- ・指示を出した本人に伝える(第三者に伝言しない)
- ・結論・結果から話す
- ・「報告」=「仕事が終わる」ことを認識する
(2)連絡:仕事上の事柄について事実や情報をそのまま関係者に伝えること
- ・何よりもスピードを重視する
- ・プラスアルファの情報を提供する
- ・連絡する内容によってコミュニケーションツール(電話、メール、口頭等)を使い分ける
(3)相談:判断に迷うとき、上司・先輩・同僚に参考意見を聴くこと
- ・事前に相談内容を整理しておく
- ・ノープランで丸投げせず、自分の考えを示す
- ・相談のタイミングは相手の都合を考慮する(ただし緊急の場合はすぐに相談する)
(4)指示の受け方:上司等から正確に指示を受ける
- ・呼ばれたら「返事」をする
- ・要点(5W1H等)をメモしながら最後まで聞き、不明な点は必ず質問する
*Why(なぜ?)/What(何を?)/When(いつ?)/Who(誰が?)/Where(どこで?)/How(どうやって?)」 - ・指示内容は復唱する
- ・最後に「承知しました」と一礼して席に戻る
3.悪い報連相の例
(1)報告
「先週、依頼されていた件なんですが、Aに関してまとめて報告書として作成するというヤツです。
途中、急な要件を処理しなければいけなかったので、ちょっと時間がかかったのですが、何とか出来上がりました」
- ・依頼された業務をあいまいに説明
- ・無駄な情報が多い
- ・急な要件が本件より優先順位が高いか不明
- ・業務なので完成させることは当たり前(「何とか出来上がった」は不適切)
(2)連絡
「前に田中係長と話をしていた時、私が今回の件で報告書を作成することを話したことがあったんです。
田中係長は興味を持ってくれたみたいで、『いつでもかまわないし、別に急いでいないので報告書が出来たら参考までに見せもらうことはできないかな?』と聞かれました。
あっ、田中係長は営業3課の田中係長で、総務の田中係長ではありません」
- ・無駄な情報が多い
- ・田中係長の口から出た話をそのまま伝える必要はない。不必要な部分は削除する
- ・田中係長がどこの課に所属するかは早めに明確にする
(3)相談
「それで報告書ができましたので、そのことを思い出しました。こういう場合って田中係長に報告書を見せてもいいんですか?
あっ、田中係長は営業3課の田中係長で、総務の田中係長ではありません」
- ・自分の意見を述べた上で相談すること
3.良い報連相の例
(1)報告
「課長、報告書作成業務、完了しました。巻末にアンケート結果を掲載しましたので最終的に30ページになりました」
- ・指示を受けた課長に報告
- ・結果(ページ数)を簡潔に報告
(2)連絡
「実は営業3課の田中係長から『報告書が完成したら参考までに見せて欲しい』と言われています」
- ・プラスアルファ情報を連絡
- ・どこの誰からを明確に連絡
(3)相談
「私としては一部、コピーを差し上げても良いと思いますが、いかがでしょうか?」
- ・自分の意見を述べる
- ・相手の意見を聴く
有効な報連相ができれば生産性は飛躍的に向上します。新入社員や若手社員に受講をお勧めします。
「適切な報連相ができればもっと生産性があがる気がする」
「報連相ってしっかりと教えてきていなかったかもしれない」
「若手社員も報連相の仕方がわかなくて戸惑っているようだ」
そのように感じるご担当者様、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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