2005 06 / 10
面接
面接時の行動、けして万人が完璧なわけではない。
世の中には、いろんな人がいるなぁ・・と感じる瞬間がある。 帽子、コートを脱がないなど、このご時世では序の口だ。
かつて面接したある女性は、会話の途中
「すいません!」
と言うと同時に突然かばんの中から、ガサガサッ! と缶コーヒーを取り出し「プシュッ」「グビっ」と一気に飲み出した。
これにはさすがの私も度肝を抜かれた。
一応粗茶はお出ししたのだが、量が少なかった?
ちょっとお話ししすぎて、喉が渇いちゃったのかな?
珈琲中毒で、一定時間飲まずにいると禁断症状が起きるとか?
私のカウンセリングが、あまりにも退屈だったのか?
それとも気を許しているというサイン?
ご本人はいたって平然としており、そのまま面接は継続した。 非常にインパクトの強い行為で、印象に残っている。 ある意味、「潔い」行為であった。 ただ、残念ながら彼女にお仕事はご紹介できなかったように記憶している。
面接の時、どんなに隠そうとしても時間が経ったり、 話に夢中になるほどに素の表情、普段の行い、言葉遣いがにじみ出てしまうものだ。 それはごく自然なことだろうし、そこから相手の個性を発見する瞬間が、 カウンセリングの醍醐味でもある。
だが、何事にも限度というモノはあるだろう。 せめて「コーヒー飲んでもいいですか?」と聞いて頂ければもっと良いかたちで私の記憶に残ったはずなのに。