2010 02 / 11
紀伊國屋書店 今月のオススメ本
紀伊國屋書店札幌本店2階には、
受験シーズンになると、合格祈願コーナー(鳥居&神社)が設置されます。
今月のオススメ本の取材に行ったついでに撮影しようと思ったら、
センター試験が終わった時点で、既に撤去されておりました・・残念。
(今でも売れ筋№.1の赤本)
さて、書店のK氏から
「今回の取材相手はハードアクション、ハードボイルド好きのオジサンです。
飲むのはビールとバーボン。
なんて変な期待を持ってしまうと拙いので、後は見てのお楽しみです。」
と予告をされていたので、想像を膨らませて店内へ。
ピックアップしていただいた今月の一冊はこちら。
(「犬の力」著者:ドン・ウィンズロウ 角川書店 税込1000円)
『2010年「このミステリーがすごい」海外編1位の本作品は、
冒頭から大変な迫力です。
若き麻薬捜査官と同じ年頃の麻薬王の最初の出会いは、
さわやかでさえあるのですが、長じるにつれて戦いは激しくなり
一体何人殺しあうのか・・・
見せしめに殺す方法も対象も、今までに読んだどの小説よりも残虐で無差別。
万人向けとはいえない小説ですが、ノワールの傑作としてお勧めします。』
BY:ハードボイルドな男=菅原さん
(足早に話題作のコーナーに案内してくれました)
「コノミスが・・」「このみすに・・・」
と書店のK氏と菅原さんが何度か口にしていましたが
ようやくその意味がわかりましたよ。
「このミス」=「このミステリーがすごい」だったんですね!
(国内外のベスト10が毎年発表されています)
専門コーナーの「犬の力」は、早くも品薄状態なことに気がついた菅原氏。
「いかん、補充しなくちゃ」
と、すかさず本書を別な売り場から移動。
その動きには、そこはかとないミステリーファンの愛情が感じられました。
(こまめなアクションもハードボイルドの基本)
「海外作品は読みにくくないですか?」
なんて素人の質問に、菅原氏
「そうなんです、訳者(この本は東江一徳)の力量によって全く違います。
あと、登場人物の名前が長かったり、多かったりするとこれまた大変です」
(苦みばしった笑顔が渋い菅原さん、ありがとうございました)
「店頭に並ぶ前に最新作を読めるのが、この仕事の楽しみの一つ」とのこと。
読書のお供は、バーボンに限らず幅広いアルコールのご様子でした。
ツウを唸らせた「犬の力」は、当ビル1階の売り場で発売中です。
(広報F)