2019 07 / 23
函館旅情(第一話)
先週、函館に出張してまいりました。
出張どころか旅行も滅多にしない小生、10数年ぶりの函館行きに緊張のあまり眠れませんでした。
早朝のJR札幌駅は、出勤前のはりつめた空気感。
夏の函館、さぞや観光シーズンで爽やかだろうと期待していたのですが、
道南に近づくほどに、どんよりと雲がたれこめて、海も気のせいか、く・・・暗い・・・
特急に揺られ続けて3時間40分、ん~~~~もうそろそろ限界!
と思った頃、ようやく函館に到着しました。やっぱり遠いですね。
JR駅は北海道新幹線の絵が、でっかくお出迎え。
そしてやはり函館山の夜景・・・
それにしても函館駅、立派でびっくりしました。リニューアルしたんですね。
帯広に行った時も、駅前にオブジェがありましたが、こちらもスタイリッシュなモニュメントがありました。
函館朝市は素通り。既に次のアポイントがあるのでダッシュで路面電車に乗らねばなりません。
既にJRの遅れでスケジュール押せ押せです!
あいにく霧雨が降ってきました。湿気と雨と海風で、全身なんだかベトついております。
電停で次の電車を待っていると、地元のご婦人が微笑んで並ばれたので、話しかけてみました。
小生「函館って夏は爽やかだと思ってました」
婦人「いや~この時期はいっつもこんな天気だよ。湿気が多いからみ~んな身体壊すんだわ」
小生「そうなんですね。。ご出身はこちらですか?」
婦人「私はね、樺太生まれ。引き揚げてきてからずっと函館」
小生「・・・そうでしたか・・」
その奥に含んだ口調が気になり、後日調べたところ、
函館は終戦時、舞鶴、佐世保、宇品とならび引揚者の上陸地となって樺太引揚者を約31万人迎え入れたそうです。(函館市史より)
しかし引揚船中で亡くなる方も多く、上陸後病気になって亡くなる方もあり、約千人以上がその犠牲になったことから、近くには「樺太
引揚者上陸記念碑 」が建てられていました。ううむ・・・、函館は歴史の重みが違います。
婦人「観光どっか行くの?」
小生「いえ仕事なんです、でも夜時間があれば函館山に昇りたいかなと・・・」
婦人「あ~~無理無理!この天気じゃなんにも見えないよ!」
(笑・ありがとうございます、地元の方のご意見でスッパリ諦めがつきました)
やって来た電車に乗り込むと、すぐ目的の停留所に到着しました。
そう、ここは賑やかな交差点「十字街」
地図で見た通り、ありましたよ「アクロス十字街」、案外スムーズに到着しました。
たしか1階と書いてありましたが・・・
なんとなく入口が違うような、でもここがビルの正面玄関であることは間違いないし・・・
建物に入り、受付周辺「企業局」の方に聴くと、「ああ、サポステさんならそこですよ」と、指を差されたのはすぐ後ろ
(ええっ!?こっ、こんなに暗いの?函館の若者サポステって!)
つづく・・・
(広報F)